有漢常山城

別名-  付近住所 岡山県高梁市有漢町有漢 現在 うかん常山公園
2007/7/21 碑 案内板 アリ 日本城郭大系


新山玄藩允家住 有漢常山城は、秋庭氏居館の南、有漢川を隔てた山頂(標高265メートル)にあった山城である。周囲の比高からすれば小山と表現した方が適切な山塊頂部には二段の帯郭を付設した単郭の構えがみられる。主郭は長方形で、南辺には幅狭く一直線に走る一文字土居を残している。西辺にも微高の土塁基部があるが、郭の四周を土塁が取り囲んでいたかどうか、現状からでは明らかではない。当城の北面と西面は峻険な地形で、南の後背部も急傾斜で下降し狭い鞍部へとつながっている。
鞍部の西側には深い谷筋が入り込み、鞍部は幅5メートルの二重堀で切断され、後背部もなかなか堅固な構えをとっている。この城には天正年間(1573〜92)に新山玄藩允家住が在城していたと松山城の「籠城記」に記されている。